プロデューサーによるニューキャッスルツアー帯同日記
日記シリーズ特別編!
ニューキャッスルツアーに帯同した高樹プロデューサーによる、演出家や出演者とは少し違った視点のツアー日記です。
制作サイドから見たツアーの横顔をお楽しみください!
DANCE CITY @ NEWCASTLE
DANCING THE WORLD ’08 MAY 2-24
15カ国
36人の振付家
151公演
2008.5.13~19
公演日 15、16日
公演チケットの値段
15ポンド/12ポンド/子供5ポンド
1ポンド=209.11円(2008.6.1現在)
客席数 約200席(ベンチシートで自由席)
1公演目 25人
2公演目 約90人
作品自体は、初参加の井上大輔、荒木志水もよくがんばっていたとおもうし、内容もよかったのではないかとおもうが、観客動員があまりにもわるすぎる。今回のコーディネーター、Pit hong Lohがいうにはフットボールの試合があったから、、などという曖昧な言い訳だったが、2日目にしてもそうだし、その次の日の韓国カンパニーの公演にしても客の入りは30〜40人ぐらいとたいしてかわらないところをみると、今回のアジアウィーク自体もしくは通常の公演もあまり観客が集まっていないのではないかと思われた。広報不足、観客育成がうまくいっていないと言ってしまえばそれまでだが、それだけではないとおもう。
ダンスの拠点を各地につくるという意味でダンスシティは重要な役割を担っているのだとおもう。実際にコンテンポラリーだけでなく、タップのレッスンやエントランスで中高年の社交ダンスをやったりしていたし、若い人も集まっていた。しかし、いわゆる劇場に客がついていてディレクションしたプログラムを楽しみにしている観客を育成するまでには至っていないのではないかとも思われた。
劇場の機構は、複雑で物量の多い作品をするほどにはなっていないので、小作品もしくは
シンプルな構成/機構の作品をやるような劇場のようだ。
2008年5月13日 雨 現地曇り
7時7分成田エクスプレス
台風きているらしく、雨
新宿から 藤居さん、高樹 東京駅から森下さん、遠田さんが乗る
成田でキム、井上、荒木と合流 石川君15分の遅刻。
11時50分のKLMに搭乗 アムステルダムを経由して ニューキャッスルに到着。今回のディレクター Pit Fong Lohさん(女性)が空港まで出迎えにきてれた。彼女とは輝く未来が初めて海外ツアーをしたロンドン公演以来10年以上ぶりの再開。
ハグ。 空港からバスでピックアップ。30分もしないで午後7時まえにホテル到着。
素朴な田舎まち。(のようにこの時はみえた)
ホテルについた時間に先のりしていた中原さんとちょうど合流。中原さんは劇場下見にいってくれていた。
チェックインして7時45分ロビー集合して夕食にでかける。キム、井上、志水はホテルで夕食。ほかダンサー・スタッフは近くの川べりにあるいていって、シーフードレストランを見つける。
14日 曇り
日本の桜が咲く前ぐらいの気候かな。上着を着込むぐらいの寒さ。
9時前集合でテクニカル&キムは劇場へ。移動は劇場が用意してくれているピックアップのバス。ホテルから劇場までは車で15分かからない。
ダンサーは13時劇場入り。14時から17時でストレッチ&稽古 テクニカルは22時まで仕込み。
劇場は古めかしくなく、きれいな明るい建物。
劇場のほか、リハーサルルームや、ダンススタジオ、レストランなどを備えている。
劇場ではテクニカルがセットアップの最中。3つあるドレスルームをそれぞれ男性ダンサー、女性ダンサー、キムに振り分ける.ドレスルームにダンスシティのロゴの入ったサンダルがダンサー分おいてあって、プレゼントのようなものらしい。ケイタリングも簡単な果物と水がおいてある。 劇場の客席は約200席。ベンチシート。傾斜があって見やすい劇場だ。
昼食は劇場内のレストランで。3〜4ポンド 800円から1000円ぐらいでも飲み物までたのむと8ポンドぐらいだから1500円を超える。物価が高い。
ダンサーは14時から舞台にたって、バミリを確認して稽古場で稽古。
広くて明るい真っ白なダンススタジオ。
稽古は予定通り17時にはおわり、テクニカルの仕込みも順調におわる。
劇場近くにチャイナタウンがあり、そこで夕食をとりホテルに帰る。
15日 曇り
9時45分にテクニカルをおくりだして、11時45分にダンサーと一緒に迎えのバスで
劇場入り. 当日パンフのチェックをしたり、白塗りの準備の手配したり、なにかとどたばた。劇場内は順調にすすんでいる。14時からD&Aの場当たり。ダンサーは白塗り。志水は頭をそった。やはり、当然なことながら、志水も井上くんもなれていないので、なにかとたいへん。うまくいけばいいけど。15時30から16時ラジオの場当たり。その後
16時からゲネ、16時30分からD&Aのゲネ 初めてにしては志水もよくやっているとおもった。 17時30分すぎから休憩にはいり、本番を待つのみ。
開場時間になっても観客があつまらず、、なんでかな?と不安に200人から入る劇場なのに、前売りで77枚ぐらいしか売れていないとのこと。かなり不安。開演を10分以上おしたが、観客あつまらず、なんと25人程度しかお客がいない! こんなこと、数年前にアムステルダムで公演した時以来。Pit hong Lohさんは大きなフットボールの試合が今日はあったから、、、などといっていたが、じゃー明日はどうなのよ。とかなり懐疑的。
ジャパンファンデーションロンドンの竹内さんがロンドンからきてくれた。
公演はラジオで踊るからでD&Aの順。作品自体は順調。少ないお客だったが反応はよかった。それが救いかな。
5月16日 曇り
2日目本番 昨日よりも観客多し。90人〜100ぐらい。こんなんで大丈夫??
お客の反応はまあまあ。 公演後小栗さんのパフォーマンスがエントランスであって、その後アフタートークを一緒に。あんまりお客さん残っていなかった。関係者がおおいのかなという印象。ちょっと寂しい。舞踏についての話からはじまって、各自のパフォーマンスの話がつづく。
公演の感想。志水のラストシーンはもしかしたら、キムよりかっこいいかなと高樹は
おもった。他のシーンはまだまだだけど。大ちゃんのは暴れ過ぎかなと思った。
5月17日 雨/曇り
いつもなら公演が終わった次ぎの日には帰国なのだが、フライトの関係もあり1日オフができた。各自自由行動。観光に行く人、おみやげを買いにいく人。美術館に行く人、様々。
19時すぎから韓国からのカンパニーの作品をダンスシティで鑑賞。エントランスでソロ。舞台でシンプルなデュオ、舞台装置をつかった伝統芸能をアレンジしたようなデュオ、紙吹雪をちらした男性ソロ。みていて思ったのは、日本は舞踏という近代ダンス界に世界的に影響をあたえたコンテンポラリーダンスが誕生し、その影響も相まって独自の世界をつくってこれたが、もし舞踏がなかったらやたらと古典をいじりまわしたり、モダンに毛がはえたような表現しか開拓できなかっただろうな、、とつくづく舞踏のもたらした影響の大きさを思った。
お客はあいかわらず少なかった。だいじょうぶか?ダンスシティ。
18日 快晴
7時半にはピックアップがきてホテル出発。
ニューキャッスルーアムステルダム経由で成田へ。
日本時間19日10時前に成田到着。
お疲れさまでした。